エスケープ文字(エスケープシーケンス)とは【分かりやすく解説】
今回はプログラミングやコードの埋め込みに使うエスケープ文字の使い方を解説してきます。特に以前紹介したGoogleのシンタックスハイライトツール「Google code prettify」では頻繁に使う言葉なので参考にしてみてください。
エスケープ文字とは
エスケープ文字(エスケープシーケンス)とは エスケープシーケンスとは、画面上に文字を出力する際に、文字そのものを出力するのではなく、文字色の変更やカーソルの移動、文字の消去など、文字出力の制御を行う特殊な文字列のことである。「エスケープシーケンス」とは何? Weblio辞書
Weblio辞書から引用してきました。
簡単に言うと改行やタブなど「特殊な文字列を表現するための文字」です。 WindowsやMacなどコンピューター(OS)が使用する文字の中には、人が認識できる「文字」以外に、文字そのものが意味・情報を持っているものがあります。これらの文字の事を「特殊文字」と呼ぶことがあり、特殊文字の中の一つとしてエスケープ文字(エスケープシーケンス)があります。
エスケープ文字は人が文字を入力してOSに情報を伝えたいときに使用します。簡単に説明すると英語(英語圏)・フランス語(フランス)・エスケープシーケンス(コンピューター)というような感じです。
よく使うエスケープ文字【一覧】
よく使うエスケープ文字として、以下の文字があります。見やすく「¥」などを全角で書いていますが、実際に書くときは半角で使います。
¥a:ベル文字
¥b:1文字分戻る
¥f:ページ送り
¥n:改行(UNIX)
¥r¥n:改行(Windows)
¥r:同じ行の先頭に戻る
¥t:水平タブ
¥v:垂直タブ
¥¥:¥を表示
¥?:?を表示
¥’:シングルクォーテーション(’)
¥”:ダブルクォーテーション(”)
¥0:ヌル
¥\:\を表示
¥N:8進定数
エスケープ文字は基本的に「¥」とセットで使います。そのため「¥」を表示させたいときは「¥¥」と2回書きます。
また改行はOSごとに書き方が異なり、Windowsの場合は「¥r¥n」、UNIX系(MacOS/Linux/ios/Android)の場合は「¥n」と書きます。
HTMLで使うエスケープ文字
":シングルクォーテーション(’)
&:アンパサンド(&)
<:小なり(<)
>:大なり(>)
:半角スペース
©:コピーライト
以前紹介した「Google code prettify」などを使ってHTMLにコードを表示させたい場合は、表示させたいタグの「<」や「>」をエスケープ文字で記述します。
(例)
間違い:<pre class="prettyprint"><p>僕は今、ブログを書いています。</p></pre>
正解:<pre class="prettyprint"><p>僕は今、ブログを書いています</p></pre>
↓実際の表示
<p>僕は今、ブログを書いています。</p>